コンテンツ制作は公開からが本番。ユーザー評価をもとに改善を重ねる

コンテンツSEO施策を実施するなど、記事制作する場面は多々登場する。立ち上げフェーズでは、まずは記事を作り込もうと意気込むが、記事制作がうまく進捗しないケースもある。

例えば、キーワード選定や表現の細部に過度にこだわることで、公開日が予定より遅れてしまったり、なかなか施策の効果が得られないといったケースだ。100点の完成度を目指しようやく記事公開したものの、思ったような反応が得られないこともある。

特に、立ち上げ間もない段階のオウンドメディアでよくありがちだが、「完璧」を求めすぎるがゆえに、初動が遅れてしまうのだ。完璧主義は、制作コストや時間の過剰な消費につながり、他のコンテンツにリソースを割けなくなるというデメリットもある。そもそも、記事制作において「完璧」など定義できず、「完璧を目指す」という意識を変えないと全体の効率が下がってしまう。

立ち上げ初期の記事リリースのタイミングは「60点、70点」でも良いのでより早くリリースすることを目指す。ユーザーニーズに沿って必要最低限の情報が書かれていること、嘘偽りがないこと、読み物として、日本語として不適切な箇所がなければ、まずはリリースする。

これは、最適解を自分のなかに持たず、読み手である「ユーザー」に委ねる考え方に基づいている。主観的に良し悪しを考えたところで、自己満足的な記事になったり、本来届けるべきユーザーの視点が抜け落ちてしまう。それでは、完璧な記事はいつまでも出来上がらないし、そもそも完璧は無い。

コンテンツSEOの記事であれば、検索順位が一つの指標だ。たとえば、主要検索エンジンの一つであるGoogleは一貫して「ユーザーファースト」を貫いている。ユーザーのための記事を磨き込めば、自ずと検索順位もあがってくるだろう。そうでなければ、なにかが不足していることになる。つまり、検索順位≒ユーザーからの評価と捉え、試行錯誤を繰り返していくのだ。

記事に限らず、マーケティング活動におけるコンテンツは、結局のところユーザーのためにあるものだ。コンテンツ制作の本質は、自分たちが満足したものでなく、ユーザーからのフィードバックを受け、継続的に最適化し続けることにある。「最適化し続ける」という視点が、成果を得る鍵となる。