「AI使って3日で受注」を社内勉強会で発表したら、上司の一言で固まった話。
KAAAN 編集部
Editorial Team
記事をシェア
私は長らく、BtoB向けのコンテンツ制作に携わってきました。
先日、とあるクライアントに「事例記事制作」を提案したところ、わずか3営業日後にご発注いただけることに。
AIを使い、初回商談から「こういう記事を作れます」というモックアップまで提示できたからこそ、得られた受注でした。これはAIを本格的に使いはじめてまだ半年も経っていない自分にとって、ちょっとした成功体験になりました。
しかしこのエピソードを社内勉強会で発表したところ、上司の一言で、思わず固まってしまったんです。
AIでモックアップを作り提案、即受注。社内で自信をもって発表した
クライアントはまだ事例記事を出したことがなく、担当の方も「他社の事例を見たことはあるけれど、自社のコンテンツが具体的にどんなアウトプットになるのか想像がついていない」状況でした。
そこでClaude Codeに、これまで積み重ねてきた記事制作の知見と、公開されている他社事例を読み込ませました。そのうえで、タイトル・本文サンプル・取材項目案までひとまとめにした初回商談用のモックアップを用意。「実際に事例記事を出すならこういうイメージになります」と、解像度高く伝わるレベルで持ち込みました。
その結果、3営業日後に「記事制作をぜひお願いしたい」とのお返事が。
「これはAIで提案のクオリティを上げられたからこそのスピード受注だ!」と思い、社内勉強会で発表しました。
上司に「クライアントの成果にどうつながるの?」と問い返された
発表が終わったあと、上司から返ってきた言葉はこうでした。
「これ、クライアントの成果にどうつながるか、という提案には至っていないと思うんだよね」
……その言葉に、一瞬固まりました。
私が発表した「3日で受注」は、自分自身の営業パフォーマンスの話でしかなく、クライアントの事業成果には、何ひとつ提案できていませんでした。
弊社ではよく、「デジタルマーケティングは手段、目指すのはクライアントの事業成長そのもの」という言葉が飛び交います。これまでも頭では分かっていたつもりでしたが、上司からの指摘を受けて改めて、自分が立っていた地点と、本来見るべき地点がズレていたことに気づかされました。
自分は受注までの動きに目を向けていて、上司はその先のクライアントの成果を見ていた。同じ案件でも、旗を立てる場所が違っていたんです。
これからは納品ではなく、成果まで伴走する
上司の話はこう続きました。
「AIを使えば誰でもある程度のクオリティで作れるからこそ、コンテンツ制作自体に値段はどんどんつかなくなっていく。でも、コンテンツを出したあと、クライアントのビジネスがどう変わったのか、どう売上につながったのか、成果まで伴走できる人はまだ少ない。だから、そのポジションをとれたら強いよ」と。
その瞬間、ようやく腹落ちしました。私が勉強会で誇った「AIでいいものが速く作れた」は、まさに上司が「これからは値段がつかなくなる」と言った価値だったのです。
これはあらゆるビジネスに通ずる話だと思います。WebサイトもSEO記事もバナーも、「公開してからどう成果が動いたか」を追える人だけが、選ばれ続けていくはずです。
「AIでいいものが速く作れた」で満足している時間は、もう自分にはありません。
これからは納品して終わりではなく、「その1本の事例が、クライアントの成果にどれだけ貢献したか」まで伴走していきます。
見込み客との商談は、事例記事によってどのように改善したのか。
展示会の現場で事例記事がどのように使われ、どれだけの商談創出につながったのか。
「このコンテンツは、クライアントの成果にどうつながるのか?」その問いに、数字とロジックで答えられるAI時代の編集者でありたいと思います。
この記事は、社内の知見や実績データを活用し、ユーザーにとって利便性の高いコンテンツを生み出すよう設計されたAIを活用して制作し、マーケターがレビュー・監修した後に公開しています。KAAANは、AIと人の共創によって高品質なコンテンツを効率的に制作しています。
カテゴリ
AIの考え方タグ
記事をシェア
著者
KAAAN 編集部
Editorial Team
KAAAN編集部。日々のクライアントワーク・AI活用の実践のなかで得た学びや気づきを発信していきます。


KAAAN 編集部
Editorial Team
KAAAN編集部。日々のクライアントワーク・AI活用の実践のなかで得た学びや気づきを発信していきます。
関連記事
「新しいAIモデルを試して速くなったつもりが、むしろ遅れていた」と気づいた話
AI時代のキャリアの武器は「足す」より「捨てる」かもしれない
AIのアウトプットがイマイチなときは、「コンテキスト漏れ」を疑う
AIベース化するチームに放り込まれた若手が、10ヶ月でどう変わったか
「私のAI部下」を見せ合いっこしたら、レベルの違いを見せつけられた話。
業務効率は10倍。でも、コンテンツは伸びていない ── ライター歴6年、私は「AI活用止まり」だった
アウトプットでなく、インプットをどう変えるか?の視点を持ち続ける理由
「肉がないのに肉じゃがは作れない」— AI時代に情報蓄積が競争優位になる理由
属人的な業務はAIエージェントでなく、プロンプトチェーンから考える理由
AIの革命的な進化を横目に、一旦ベターを選択する理由