業務効率は10倍。でも、コンテンツは伸びていない ── ライター歴6年、私は「AI活用止まり」だった
齊藤 麻子(まこりーぬ)
Media Planner / Editor
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こんにちは、KAAANのまこりーぬです。
私はこれまで、編集者/ライターとして6年ほど経験を積んできました。
手前味噌ではありますが、手がけた記事はある程度業界内で読まれてきた実績がありますし、Webライティングのノウハウ本を出版する機会もいただきました。「いざとなれば、いつだって独立できる」と、思っていました。
しかしながら、AIの台頭によりその自信はあっという間に崩れ去ります。
誰しもカンタンにコンテンツが作れるこの時代、自分の提供価値をアップデートしていかないと、いずれ自分は市場で通用しなくなる。そんな危機感から、AIベースのマーケティング支援を掲げる「KAAAN」に入社することを決意。いままでの肩書を降ろして、数年ぶりに新しい職場へ飛び込むことにしました。
・・・
入社してまもなく、やる気十分にコンテンツ制作に取り組んでいた私は、残念ながらすぐさま躓くことになります。というのも、
業務効率は10倍に上がった。でも、コンテンツは伸びていない。
そんな状態に、自覚なくずっとハマっていたことを痛感させられたからです。きっかけは、上司とのあるミーティングでした。
「この記事、50万インプ取れる?」と聞かれた日
「この記事、X上で最低でも50万インプレッション取れる?」
ミーティングの最中、上司からふいにこう聞かれました。
正直私の感覚では数万インプレッションいけばいいほうで、50万なんて遠い数字でした。「いやー、それはちょっと〜」と返した私に、上司はこう言ったんです。
・・・
いまのまこりーぬは、効率化のためにAIを使ってる。どれだけ時短できても、成果につながっていないなら意味がない。逆に成果につながるのなら、いままでの3倍や5倍の時間をかけたっていい。
AIを "活用" して効率化する、じゃなくて、AIを自分に "実装" してパフォーマンスを高める、っていう意識にいますぐ変えてほしい。
意識を変えるためには、「50万インプ取るためにはどうしたらいいんだっけ?」みたいな自分が到底思い浮かばないようなゴールを置いて、「そのためにコンテンツはどうあるべきか?」を考えるしかないよ。
まずはとにかくゴールを変える。話はそれからかな
・・・
……ぶん殴られたような気分でした。
私はこの瞬間まで、「いままでと同じクオリティのコンテンツを、AIを活用してより早く出せるようになった自分」にけっこう満足していたんです。しかしこの言葉を受けて、AIで時短できるたびに「よっしゃ」と喜んでいた自分が、とても恥ずかしくなりました。
私のすぐ隣で、上司がやっていたAI "実装" の現場
かくいう上司は、ふだんどのようにAIと協働しているかというと。
たとえば、最近とあるクライアントから「新規顧客の獲得が課題です」とご相談いただき、ヒアリングの場が設けられることになりました。このとき上司は事前に2時間ほどかけて、AIエージェントでとんでもない量(レポート50枚ほど)の調査を走らせていたそうです。業界の主要プレイヤーを横断比較し、サイトは詳細まで差分を洗い出す。ターゲット像やカスタマージャーニーももちろん作成。そこから5〜7つの仮説と、1枚のサイト案を実際に作り、ヒアリングに臨んでいました。
通常初回ヒアリングは相手の話を聞く場であり、そこで得たものが最大の情報源になります。ところが上司は、すでに業界の構造もクライアントの強みも社長の世界観もおおよそ把握した状態で、複数の仮説を取り揃えて当日臨んでいました。
ここでのポイントは、ただリサーチ時間が短くなったことではありません。たった一人で、その業界で何年も仕事してきた当事者と同じ目線まで一気に到達してしまっていた、という事実のほうです。
実際のところ、当日のヒアリングは5分で済んだと聞きました。残りは、すでに先方とほぼ同じ目線に立った状態で「こうすれば成果が伸びる」という仮説をぶつける時間に。結果として、その場が終わる頃には十分な信頼と、ご契約の口頭内示を勝ち得ていました。
ちなみに、続くプロジェクトにおいても本来3ヶ月はかかるサイトリリースを2週間に圧縮できる見込みだそうです。これもたんに時短するのではなく、ヒアリング・商談・キックオフ・制作・リリースというプロセスを、AIベースで丸ごと組み変えたからこそ。やれる仕事の幅と速度が、根っこから変わってしまっています。
……ここで私はようやく腹落ちしました。
活用:作業を肩代わりさせて時短するためにAIを使う
実装:自分のパフォーマンスそのものを5倍10倍にするためにAIを使う
「自分のなかに20人の優秀な東大生が働いている感覚に近い」と上司は言います。エージェントチームを組んで一斉にリサーチを走らせると、自分のなかに確信が積み上がっていく。昔なら「やったことがない領域だから」と断っていた仕事もできるようになる。
一方で私は、原稿の整文も、構成案出しも、タイトル案の量産も、全部「活用」止まりでした。
ふだんのコンテンツが、ちょっと早く出せるようになっただけ。紛れもなく、それが自分の現在地でした。
100万imp目標に引き上げた瞬間、少しずつ景色が変わり始めた
……上司とのミーティングが終わったあと、ぐうの音も出ない放心状態からなんとか重たい腰を上げ、Claudeを開き、「50万インプ」をゴールに置いて作戦会議をはじめました。
調査を回しながらいくつもの方針を検討してみたのですが、出てくる発想がどうも、これまでと大きく変わらない。「もうちょっと時間をかけて厚めに書けば、もしかしたら届くかも」くらいにしか感じられませんでした。
そこで、思い切ってゴールを「100万インプレッション」に上げ直してみることに。
すると、少しずつ景色が動き始めました。100万なんて、自分一人でさらっと記事を書いて取れる数字ではない。「周りの人を巻き込まないと無理だ」「打率を考えるとこれくらいの投稿量が必須」「投稿文もガッツリ設計しないと」と、これまで頭になかったアイデアが、ぽつぽつと生まれはじめたんです。
ゴールを動かすってこういうことか、とようやく体感できました。
効率ではなく、プロセスを変えろ
最後に。たとえば、ライターの仕事にAIを実装していくと次のようにプロセスが変わっていきます。
| ライターの仕事 | 活用止まり例 | 実装例(提供価値そのものを伸ばす) |
|---|---|---|
| リサーチ | 検索結果を要約させる | 主要プレイヤー・周辺領域・当事者発信まで横断分析し、業界当事者と同じ目線まで一気に到達する |
| 執筆 | 原稿の整文・タイトル候補の量産を頼む | 自分一人では書けなかった解像度の高い原稿を、協働して仕上げる |
| デリバリー | 投稿文を生成させる | 100万インプを目指した配信導線を組む |
| 効果検証 | 分析レポートを生成させる | 次の100万インプの仮説を立て、次なる検証を回す |
並べてみると、私は見事左の列ばかりに該当していました。目的が「効率を高める」になっていて、「価値そのものを高める」という発想になっていなかった……KAAANに入社した以上、1秒でも早く右へとシフトしていかねばなりません。
この記事も、50万・100万インプレッションへゴールを置き直して書ききった1本です。
もし目標に届かなかったとしても、その学びを活かして次のトライをするのみ。効率ではなく、プロセスを変える。AIを自分に実装する。そんな意識で、これからの仕事に向き合っていければと思います。
この記事は、社内の知見や実績データを活用し、ユーザーにとって利便性の高いコンテンツを生み出すよう設計されたAIを活用して制作し、マーケターがレビュー・監修した後に公開しています。KAAANは、AIと人の共創によって高品質なコンテンツを効率的に制作しています。
カテゴリ
AIの考え方タグ
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著者
齊藤 麻子(まこりーぬ)
Media Planner / Editor
業界歴10年以上。LIGブログ編集長などを経て、2026年5月よりKAAANにジョイン。AI Drivenな自社広報・メディアプランニングを担う。著書『デジタルマーケの成果を最大化するWebライティング』(日本実業出版社)
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齊藤 麻子(まこりーぬ)
Media Planner / Editor
業界歴10年以上。LIGブログ編集長などを経て、2026年5月よりKAAANにジョイン。AI Drivenな自社広報・メディアプランニングを担う。著書『デジタルマーケの成果を最大化するWebライティング』(日本実業出版社)
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