業界最大手JTCの広報チェックが厳しすぎる問題
仮:本ケーススタディは、実際にあった事例をもとに組み立てられていますが、匿名性、NDA上の問題により、こちら側が提供した内容、かつ詳細データを掲載しないことを前提にし、意図がずれないように変更されております。また、数値データなどは、誇張がないよう低く掲載されていますので、実際のデータとは異なることがあります。
業界最大手が運営するオウンドメディアは、商材の周辺情報を発信するお役立ち情報のメディアだった。しかし、企業全体で予算カットの流れとなり、今後もオウンドメディアを続けていくためには、良質なリードを獲得することが急務となった。そのため、ただ情報を発信するのではなく、オウンドメディア経由でのリードを獲得できるように運営方針を変更することにした。その一方で、コンテンツSEOを意識した記事制作をしたことがなかったため、社内に制作する体制やノウハウがなかった。さらに自社商材の広告宣伝となりうる内容を含んだコンテンツは、審査部門によるチェックが非常に厳しく、公開できるまでには多くのリソースと時間が必要。そのため、これまでは商材の宣伝となりうる内容は極力さけてコンテンツ制作を行っていた。また、メディアの担当者変更が多く、引き継ぎがうまく行えていなかったり、担当期間が短いために過去のやり方を踏襲することで手一杯になっていた。
担当者と密に連携し認識のすり合わせと信頼関係構築を徹底
公開基準が厳しいこと、公開までに時間がかかることを前提に制作スケジュールを作成。そのうえで、コンテンツをチェックする審査部門のフィードバックなどを受けて柔軟に対応することを担当者と合意形成し進行。コンテンツ制作当初は通常よりも丁寧に担当者とコミュニケーションをとりながらコンテンツ制作を実施。また、審査部門からのフィードバックの意図や背景を担当者に解説してもらいながら同じ指摘を受けないように言語化、ルール化も同時に行う。
レギュレーションを明確化、オペレーションの共通化をする
これまで属人化していた基準やルールを、原稿や打ち合わせを通してすべて言語化し、それをレギュレーションとして資料に落とし込み。レギュレーション・エビデンス資料は制作チームで常に最新の情報を共有し、レギュレーションの遵守を徹底。さらに、各事業者ごとに異なっていた制作方法や資料・原稿の格納方法などのオペレーションを提案し、可能な限り共通化させることで、メディア担当者の負荷軽減を行った。
制作期間がおよそ半分、メディア担当者の負荷も軽減
プロジェクト開始当初、多くのリソースと制作時間がかかっていたが、プロジェクトを進めるにつれルールが確立し、それによって制作工程にかかるリソースと時間も大幅にカット、開始当初と比べると約半分の期間でコンテンツをリリースできるようになった。これまで複数の支援会社がバラバラな手順や納品方法で運用代行を行っていたため、対応する担当者の方に大きな負担がかかってたが、新しく制作したレギュレーションや納品ルールに少しずつ関係各社も合わせてもらうことにより、メディア担当者の負荷も少しずつ軽減される結果に。むしろ、これまで培った経験をもとに、さらに制作期間を短縮する議論ができたり、別の施策を行うための余裕や実行体制準備も可能となった。
企業
株式会社KAAAN
純広告・記事広告 , コンテンツマーケティング , マーケティング戦略
プロセスでなく、成果を、事業成長を提供
KAAANは、漠然とした企業、事業の業績やマーケティングの課題に対して、現状を把握し、診断し、今、やるべきことを明確化。ゴールに向けて伴走し、業績向上・成果最大化を請負うマーケティングエージェンシーです。
著者
森下 樹里
Content director
約4年間、フリーで主にtoC向けオウンドメディアのグロース支援に携わり、SNSやYoutubeチャンネル、クラウドファウンディングなどに携わる。2022年にMOLTSグループ子会社KRAFTに所属、エンタープライズ企業を中心としたtoBメディアの立ち上げやグロースを支援。その後、新規事業のGINESにて、営業やCS、UX改善、コンテンツの制作などを幅広く従事。現在はKAAANにてメディア事業に携わる。