「順位改善」と「CVR改善」はあえて別々に実施する

岸 晃

Marketing Director / Consultant

想定場面や課題

オウンドメディアのリライト施策において、「検索順位を上げるための対応」と「CVRを改善するための対応」を同時に行い、施策の方向性が曖昧になるケースは少なくない。例えば「サービス名 おすすめ」といったキーワードで上位表示させたい場合、ユーザーの検索意図に応じた情報を補完することが求められる。

一方で、CVR改善を目指す場合は、ユーザーが行動を起こしやすくなるように訴求の見直しや導線設計が中心となる。本来、順位改善とCVR改善は目的も施策の方向性も異なるにもかかわらず、これらを同時に行うことで、結果的に記事構成がちぐはぐになったり、改善の効果が検証しづらくなったりする。

特に、複数の関係者でコンテンツ運用を行っている場合、こうした混在は認識のズレや成果の見えづらさにもつながる。

解決策

このような課題を解消するには、目的を明確に切り分け、リライトの方向性がブレないよう、順位改善とCVR改善は明確に分けて実施する。具体的には以下の3点に配慮する。

1. 対応を同時に行わず、順番と担当者を分ける

順位改善とCVR改善は、対応の意図や訴求の軸が異なるため、一度に取り組まない方が効果検証がしやすい。また、同じ担当者が両方を担うと、異なる目的に対して情報設計が曖昧になるリスクがある。理想は、目的ごとに対応時期を分け、担当者も切り分けて進めること。

2. Googleドキュメントは目的別に分割管理する

順位改善とCVR改善の改修案をひとつのドキュメントで管理すると、内容の混同や履歴確認の手間が増える。目的ごとにドキュメントを分けることで、関係者の混乱を防ぎ、後から見返す際の効率も高まる。

3. リライトの実施日は共通の管理シートに記録する

施策ごとの成果を正確に把握するために、記事ごとのリライト内容とその実施日を共通のシートで記録する。順位やCVRの変化が起きた際に、どの施策が影響したかを確認でき、今後の改善サイクルに活かしやすくなる。

目的に応じた施策を分けて行い、それぞれの影響範囲を明確にすることで、リライトの成果が見えやすくなり、コンテンツ改善の効率も高まる。

著者

岸 晃

岸 晃

Marketing Director / Consultant

業界歴8年以上。グリー株式会社でSEOを中心にBtoCメディアのグロース、約100名のマネジメント、組織開発を経験。現在はSEO・コンテンツマーケティングを軸にメディアグロース支援とインハウス化支援を行う。

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