ネットワーク広告は、日次の細かなモニタリング勝負を分ける

岸 晃

Marketing Director / Consultant

想定場面や課題

ネットワーク広告を使ってメディアの収益を伸ばそうとする中で、「週に1度の確認では遅すぎる」という課題に直面するケースは少なくない。ネットワーク広告はリアルタイムで成果が変動するため、収益が落ちてから対応しても、すでに大きな機会を逃していることがある。

実際、あるメディアでは、複数の広告ネットワークを導入していたものの、運用は月次や週次の振り返りが中心で、日次での変化を細かく見られていなかった。その結果、収益が下がった理由に気づくのが遅れ、手を打つタイミングを逃してしまうことがあった。

この課題の本質は、「日々の変化に対応する仕組みと体制がないこと」にある。さらに、広告会社とのやり取りが受け身になりがちで、自分たちで仮説を立てて改善を進める動きができていないことも要因のひとつだ。

解決策

ネットワーク広告で成果を伸ばすには、まず「日次でのモニタリング体制」を整えることが重要だ。専任担当者を置き、広告ネットワーク各社の管理画面から毎日データを集めて、一元的に確認できる仕組みをつくる。指標としては、IMP単価(RPM)を軸に、広告会社ごと、記事ごと、クリエイティブごとに細かく分解してチェックする。

重要なのは、ただ数値を見るだけでなく、「なぜこの数値になったのか」を自分たちで考えることだ。たとえば、記事とクリエイティブの組み合わせによって、成果が大きく変わる場合がある。

そうした仮説を立てて広告会社に確認し、次の一手を早く打つことで、改善のサイクルを止めずに回し続けることができる。

小規模なメディアだと、広告会社からの優先度が下がることもあるが、自分たちで仮説を立てて丁寧に伝えることで、信頼と協力関係を築きやすくなる。「こう考えたのですが、どう思いますか?」と聞くことで、より実践的なアドバイスを得られることも多い。

さらに、分析で得られたデータは、コンテンツ制作にも活用できる。収益性の高いカテゴリーやキーワードが分かれば、それをベースにした記事を増やす判断ができる。コンテンツSEOの観点とバランスを取りながら、収益につながるテーマにリソースを集中させることで、成果の底上げが可能になる。

著者

岸 晃

岸 晃

Marketing Director / Consultant

業界歴8年以上。グリー株式会社でSEOを中心にBtoCメディアのグロース、約100名のマネジメント、組織開発を経験。現在はSEO・コンテンツマーケティングを軸にメディアグロース支援とインハウス化支援を行う。

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