オウンドメディア立ち上げ初期でも、早期に流入を得る方法

田島 光太郎

田島 光太郎

Marketing Planner / Consultant

想定場面や課題

どんなにコンテンツSEOの戦略が精密に設計されていても、コンテンツの質が高くても、検索エンジンがサイトを評価するには一定のユーザー行動データが必要となる。そのため、新規オウンドメディアの立ち上げ初期は、コンテンツSEO施策のみでトラフィックを得るには時間がかかる。

ある消費財メーカーのオウンドメディアで行った施策でも、戦略は精緻に設計されていたし、記事の品質や構造は整っていたが、初期段階では検索エンジンからの評価を得づらく、順位上昇まで数ヶ月を要する見込みだった。

このような状況では、単なるオーガニックからのアクセス数増加ではなく、滞在時間や回遊率の高い「良質なユーザー行動」を早期に蓄積することが重要となる。そうすることで、検索エンジンからの評価が高まり、SEOの立ち上がりを前倒しできる可能性がある。

解決策

この課題に対し、検索流入とは異なる接点からユーザーを呼び込む「接点分散型」の戦略を実行した。この戦略をとる起点となったのが、既存の業界マップだった。既に作成していた業界マップを見直すと、作り手・販売者・愛好家など、業界に関わる多様な人物像が整理されていた。

そこで、「業界に関わる人物へのインタビュー記事を通じて、SNSなどから良質なトラフィックを獲得する」方針を立案。候補者の選定では、フォロワー数よりもファンの熱量やストーリー性を重視して選定。編集部のネットワークを活用し、実際に取材させてもらえる人物を絞り込んだ。

インタビュー記事の制作では、読者にとっての価値を軸に構成を整えた。たとえば、業界との関わり方を深掘りしつつ、読者にとって実用的な示唆を含む構成とした。これにより、単なる読み物ではなく、サイト内回遊や他記事への興味喚起にもつながる設計とした。

SNSでの拡散は限定的だったが、Google Discoverでのレコメンドに掲載され、想定以上のトラフィックを獲得できた。そこから流入したユーザーは滞在時間や回遊率が高く、SEO評価の早期改善にも寄与した。

この経験から「良質なユーザー接点を設計し、信頼できるコンテンツ群を整えること」が、コンテンツSEOの成果を早める上で重要だという知見を得られた。単一の手法ではなく、メディアの提供価値を軸に据えた上で、複数の接点を戦略的に組み合わせることで、一貫性のあるコンテンツ群を構築し、良質なユーザーが集まるメディアを構築できる。

著者

田島 光太郎

田島 光太郎

Marketing Planner / Consultant

業界歴10年以上。2023年株式会社KAAAN設立。BtoBマーケティング、オウンドメディア、コンテンツマーケティングを領域を得意とし、コンサルタント・PMとして戦略設計、インハウス化・グロース支援を行う。

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