サービスサイトを設計する際は、訴求を絞り、一貫性のある情報設計を行う
想定場面や課題
サービスサイトを設計する際、提供するサービスが多岐にわたり、どのようにサイト全体を見せていくべきか判断に迷う場合がある。全部を盛り込もうとすると、どうしても抽象度が高くなるほか、何を中心にユーザーに見せていけばいいのか、コミュニケーションがブレる問題も発生する。こうなると、ユーザーに訴求内容が正しく伝わらず、リードの獲得や商談につながりにくくなる。この問題はBtoB・BtoCのどちらでも発生しやすく、特に複数のソリューションを提供する企業では、何を中心に訴求すべきかが不明確になりやすい。結果として、サイト訪問者が「どのようなサービスを提供する企業なのか」を理解しにくくなり、成果につながりにくい状況が生まれる。このような課題に対処するためには、訴求内容を整理し、統一された情報設計を行うことが重要となる。
解決策
この課題を解決するためには、まず、提供するソリューションやサービスの中で、本当に強みとなる領域を客観的な視点で明確にする。伝えたいことが多い場合でも、市場で評価されているポイントと一致しているかを確認する必要がある。そのためには、これまでの実績や、顧客からの問い合わせ内容を分析し、自社が解決できる課題や提供価値を整理する。こうしたプロセスを経ることで、自然と効果的な訴求ポイントが明確になり、ユーザーにとって分かりやすい情報発信が可能となる。次に、明確になった訴求内容をもとに、一貫性のある情報設計を行う。具体的には、各サービスの特長を整理し、それぞれが解決できる課題を明示する。また、ターゲットとなるユーザー層ごとに適したメッセージを設計し、どのタイミングでどの情報を提供するのが適切かを整理する。こうした設計により、ユーザーが自社の提供価値を理解しやすくなり、リード獲得や商談につながる確率が高まる。
