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オフライン販促支援企業、顧客ニーズの変化で業績が縮小

既存アセット活用で新規ビジネスを立ち上げ、成長軌道へ

仮:本ケーススタディは、実際にあった事例をもとに組み立てられていますが、匿名性、NDA上の問題により、こちら側が提供した内容、かつ詳細データを掲載しないことを前提にし、意図がずれないように変更されております。また、数値データなどは、誇張がないよう低く掲載されていますので、実際のデータとは異なることがあります。

背景

BtoBのオフライン領域における支援を長年行ってきており、実績と信頼を積み重ね発展してきたものの、2020年前後よりオンライン化、データ化など、いわゆるデジタルの流れが広まりに対して予算が縮小されることをはじめ、求められるニーズが変化し、業績が徐々に縮小傾向にあった。デジタル領域の支援内容を加え、対応できる領域の幅を広げていくものの、さまざまな競合他社が多く拡大に対して苦戦する状況が続いていた。そこで、これまで積み重ねてきた実績と信頼をベースにして、新しい資本集約型のビジネスを展開していくことで、これまでにない広がりを模索していくこととなった。しかし、もともとオフライン領域に強かったこと、また新規ビジネスを組み立てる経験があまりなかったため、どのように展開すればいいのかがわからず苦戦。それまで手当たり次第のアイデアを模索することをベースにしていたが、全体を整理しながら、根底から考え直し、ゼロからサービスを組み立てていくこととなった。

補足要件

  • 役員陣が主体となって新規事業を構築
  • オフラインのマーケティング支援に強みを持つ
  • 創業20年以上であり、基盤はしっかりと整っている

具体的なプロセス

STEP 1

アセットの洗い出しと既存顧客の解像度を上げる

自社が提供するサービスやビジネスモデルを含め、クライアントの属性、担当者の役割、業務内容、強みや弱みなど、あらゆる観点で情報を整理。現在のアセットを感覚ではなく具体的に洗い出すことからスタート。ゼロベースでアイデアを出すと方向性が定まらなくなるが、すでに多くのクライアントが存在していたため、それらの課題や自社の課題を分析し、ビジネスを考える上でヒントになる材料を収集。次に、現在支援している企業や担当者のビジネスモデル、求められている要素、傾向を整理し、既存顧客の解像度を高めた。その情報を基に、多角的な視点でデータを分類し、セグメンテーションとターゲティングを実施。既存顧客の課題を解決しつつ、新たにターゲティングする企業にも適応可能な観点でいくつかアイデアになる種を洗い出した。その中から、自社の予算やリソース、既存の支援内容を踏まえ、実現可能性と成功の見込みが高い施策を選定。結果として、一つのサービス案が浮かび上がり、それを具体化する方針を決定した。

STEP 2

アイデアの勝算を見極めビジネスモデルと実行体制を構築

まったく新しいビジネスアイデアではなく、既存のビジネスモデル内で強みを生かす方針とした。ただし、通常の手法では競争優位性を確保することが難しいため、競合他社を分析し、ビジネスモデルの成功要因を調査。その上で、競合他社が未実施でありながら、類似市場において成功事例が存在し、ニーズが見込まれる要素を抽出。それを基に、競争力のあるビジネスモデルの構築を進めた。知見が足りない領域は外部の専門家も交えて構想を練り、開発、運用、営業、採用などあらゆる観点で詳細に詰め、試算表を構築。プロジェクトメンバー全員が納得するまで議論と調整を重ねた上で、実行に移した。サービス開発は外部パートナーと協力しながら進めたが、運用に関しては自社で採用を行う必要があった。しかし、従来の採用手法や媒体では適切な人材の確保が難しく、コストも増大する課題があったため、新たな媒体やアプローチを導入。加えて、これまで正社員のみで構成されていた組織体制において、インターンの活用も開始。サービスリリースに向けた体制構築を大幅に見直し、プロジェクトを推進した。

STEP 3

サービスリリースと運用フローの構築とノウハウの蓄積で安定運用化へ

コアとなるサービス運用者やフォローを担当するインターン生の採用が完了し、サービスリリースに向けた必要な準備を順次クリア。開発は複数のパートナーと連携しながら進め、全体を統合しつつフェーズごとにリリースを実施。試算表の段階で詳細なKPIを策定していたため、計測実装もスムーズに進行。検討開始から半年で初速のサービスリリースを実現。グロースに向けたフローを再構築し、安定運用に向けた調整を実施。リリース後には営業活動やアライアンスの新規展開も必要となったが、既存メンバーやアセットを活用することでスムーズに展開。運用開始後の数ヶ月間は目標数値との乖離が発生し、チューニングが求められたものの、社内の体制や蓄積されたノウハウを活用し、PDCAを回しながら対応を継続した。

結果または成果

新たなチャネルを開拓し新規リスト増、中長期の継続成長基盤を構築

既存の支援内容は特定の領域に特化しており、新規営業の展開が難しい課題があった。しかし、本サービスは、既存の顧客だけでなく、これまで接点のなかった企業ともライトなコミュニケーションを生み出せる設計となっており、既存支援事業の新規開拓において有効なツールとして機能。結果として、企業との接触数は数百件以上に拡大し、セールスチャネルの一つとして活用可能な状態となった。中長期的な成長とマネタイズを前提とした設計であるため、短期的な収益化は容易ではない状況にあり、当初の計画とは一部乖離が生じたものの、数ヶ月にわたる改善アプローチを通じて、マネタイズにつながるKPIの向上が確認された。これにより、リソースやコストを適切に投下することで、順調に成長を継続できる基盤が整った。

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企業

株式会社KAAAN

純広告・記事広告 , コンテンツマーケティング , マーケティング戦略

プロセスでなく、成果を、事業成長を提供

KAAANは、漠然とした企業、事業の業績やマーケティングの課題に対して、現状を把握し、診断し、今、やるべきことを明確化。ゴールに向けて伴走し、業績向上・成果最大化を請負うマーケティングエージェンシーです。

著者

寺倉 大史

Media Consultant / Business Producer

1987年、京都生まれ。藍染見習いから2013年株式会社LIGに入社。同社でメディア事業部部長、人事部長を経て、2015年9月からは執行役員を務める。2016年3月にデジタルマーケティングカンパニーを設立し、独立。BtoC、BtoB問わず、戦略からプロジェクトマネジメントを行い、累計200以上のプロジェクトに参画。